ラジオ番組 #48

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 魅空:皆さんこんばんは。
 沙雪:こんばんはー
 菫 :ごきげんよう。それにしても、街も狩場もクリスマス一色だな。
 魅空:そうですねー
 沙雪:その前振りから考えると、今回の話題は、クリスマスのクエスト?
 菫 :前振りのつもりは無かったんだが、話題的にはそんな感じだな。
 魅空:忙しいサンタさんに代わって、頼みを聞いて行くお話ですね。
 沙雪:ある意味、王道の展開だね。
 菫 :最初は、大人から手紙が来たということで話を聞いてくるんだったな。
 沙雪:うん、なんだか、サンタになりたいんだってさ。
 菫 :それはまた無謀な。大体、この時期にサンタになりたいとか自殺行為じゃないのか。
 魅空:まあ、逆にこの時期だからこそ、駅前のケーキ屋さん辺りでサンタを募しゅ……。
 沙雪:わーわーわー!
 菫 ;なんというか、お前がそういうヤバイ振りをするのは素直に驚きだな……。
 魅空:えっと、なんか珍しく貰った中の人の台本に書いてあったんですが……。
 菫 :っとに、あのロクデナシは……。
 沙雪:まあ、気を取り直して、話は聞いたものの、ボクらにはどうしようもないから、サンタさんに報告することに。
 菫 :すると、なにやら方法があるらしい。
 魅空:アーティストのルイーゼさんが、サンタさんの服を作っているそうで、依頼主の方用の服を作ってもらうのをお願いすることに。
 沙雪:でも、現地に行ったら、情報の行き違いで作ってもらえてない模様。
 菫 :というか、アシスタントの人が、気を使って自分が作ることにしたらしいな。
 沙雪:でも、服の材料はともかく、サンタになる魔法とやらをかけるために必要なものが無いって話。
 菫 :まあ、頼まれたものを持って行くと、服を作ってくれる。
 魅空:それを、サンタさんに届けると、魔法の説明があるとかでサンタさんが持って行ってくれることに。
 菫 :そして、今度は子供からの手紙の事情を聞いてきてくれと。
 沙雪:子供の頼みなら、サンタが行けばいいじゃんと思ったりもするのだけど。
 菫 :仕方ないだろう、どうも内容からして、サンタがプレゼントをすれば解決という話題じゃなさそうだし。
 沙雪:まあ、そうなんだけどねー。
 魅空:そんなわけで、その子供に会いに行くわけですが……。
 菫 :おおよそ、手紙にもあったが、両親が喧嘩をしていて、仲直りして欲しいらしい。
 沙雪:喧嘩の原因を聞いてみたのだけど、どうもこの子は知らないみたい。
 魅空:仕方がないので、当事者から聞こうと思ったのですが、お母さんは話題に出すだけでも起こってしまう始末。
 菫 :それで、出て行ったという父親に話を聞くことになるのだが、父親の名前を聞いて驚くことに。
 沙雪:なんたる偶然か、先のサンタになりたいという男の人が、この子の父親だったという話。
 菫 :確かに、彼も奥さんと別れて、子供にプレゼントを渡したいとは言っていたのだけどな。
 魅空:知り合いなら好都合だと、喧嘩の原因を聞いてみたのですが、頑なに答えてくれません。
 菫 :ただまあ、サンタに扮して会いに行くのはわかっているからな。子供の方にも伝えておいてやることに。
 沙雪:その夜、彼が忍び込んだのはよかったのだけど、どうも奥さんには怪しまれてたようで、返り討ちに。
 菫 :弱ッ! 旦那弱ッ
 魅空:結局、そのまま大喧嘩を始めてしまう二人ですが、子供が泣いていることで冷静になったようです。
 沙雪:旦那さんの方が折れることになったんだけど、結局ボクらには事情がわからずじまい。
 菫 :そんななか、語られる真相。まあ、心底下らない理由なんだけどな。
 魅空:父が選んだプレゼントか母が選んだプレゼントかってだけですからね。しかも、結局両方買ってるし。
 菫 :普通に両親から別々のものあげろよと思ってしまうな。
 魅空:まったくです。言っちゃおしまいですけど。……って、時間もう過ぎてますよ!
 菫 :え……何も聞こえなかったぞ。
 沙雪:聞き逃したのかもねー
 魅空:とりあえず、終わりの挨拶を済ましてしまいましょう。
 菫 :そいうだな。お疲れ様、それではまたごきげんよう
 沙雪:おやすみ、バイバイ、また来週〜
 魅空:皆さんおやすみなさい。良い夢を。


楽屋裏
 菫 :ところで、まったくチャイムが聞こえなかったんだが、本当に鳴ってたか?
 二人:さぁ?




見りゃわかりますが、鳴ってません。というか、縦書きで、事前の行に仕込むとかも考えたんですが。
普通に終わらせました。いや、下手に隠すとなんかかえって目立つ気がしたので。