ゲーム風景(簡潔に)みたいな内容にしたかったのだけど…

 夜も更けて、みんな寝静まった頃。私は、ふと目を覚ました――
 寝苦しかった…というよりは、なんだか喉が渇いたからだった。
 厨房に行けば、飲み物くらいはあるだろうか?
 私は部屋を出て、階下の厨房に薄ぼんやりする思考のまま歩いていった。


 ”薄ぼんやりとした思考を、明確に記憶する”と言うような、不思議な感覚のまま私は食堂に入った。
 人影が見えた気がする。視界もぼやけていてよくわからないけれど、寝ているのだろうか?
 なんだか、気分が悪い…水を飲んで早く戻ろう。
 なんだろう…赤い、視界が紅い。色付ガラスに入った明かりみたいな…
 自分の心音がやけに煩い。五月蝿い煩いウルサイ。
 赤い紅いアカイ…頭が割れそうに痛い、気分が悪い。
 思考が揺らぐのか歩行が揺らぐのか、まっすぐ歩いてる気がしない。


 ――ブツン。そんな音が聞こえた気がした。
 唐突に、本当に唐突に、視界も意識も暗転していた――




「うー…」
 寝覚めは最悪だった。
 なんだか、酷い夢を見ていた感じ。
 二日酔いのような頭痛と気持ちの悪さを抱えていた気がするのに、嘘のように収まっていた。
 でも、気分は最悪だった。
 朝から滅入りそうになる体と心に鞭打って、ベッドから起き上がる。
 その時だった。
「うわああああああぁぁぁぁ!!!!」
 階下から絶叫が聞こえてきたのは――