ラジオ番組 #10

いろいろ、やっちゃった系。
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 魅空:こんばんは、九条魅空です。
 菫 :ごきげんよう、六道菫だ。
 沙雪:あ、あれ? 今日はボクのMC回じゃなかったっけ?
 菫 :ああ、それなんだが、なにやらラジオドラマを流せとかそんな話が来たらしいぞ。
 魅空:なんだか、そんな話になっているらしいですね。どんな話なんですか?
 菫 :私に聞くな。私だって渡されただけ出しな。
 沙雪:ブーブー、ゲストも居るのにどうするんだよう。
 魅空:一応、ゲストのほうの都合が悪くなったという理由もあるようです。
 沙雪:むう、そうなのかー。
 菫 :では、早速流そうとするか。


 あるところに、真っ赤なお鼻のトナカイが居ました。
 彼は、その鼻がみなと違うことで、他のトナカイたちにいじめられていました。
「やーい、この赤っ鼻〜」
「ふ、ふえぇ、やめてよう」
 いつも、こんな調子で泣かされてばかりです。
 いつものように泣かされていたクリスマスの日、サンタのおじさんがこう言いました。
「赤鼻よ。お前の鼻は夜道では役に立つんだ。胸を張りなさい」
「ふえぇ、ほんとう?」
「ああ、本当だとも。今日はクリスマス、私と一緒に子供たちにプレゼントを配りに行こうじゃないか!」
 白い歯がキラリと光るナイスガイのサンタさんでした。


 その日から、サンタのおじさんに目をかけられた赤鼻は――。
「てめー! サンタのおっさんに贔屓されてるからってチョーシこいてんじゃねーぞ!!」
「痛っ! ふえぇ、調子になんて乗ってないよ。やめてよお」
 よりいっそう、いじめられる日々が続きましたとさ。
 めでたくなし。めでたくなし。


 魅空:……。
 菫 :……。
 沙雪:……。
 三人:く、くだらねえ……。
 魅空:というか、世界的に有名なクリスマスソングのストーリーになんてオチつけるんですかッ!?
 菫 :こんな、無駄なリアリティはいらんぞ。普通に……。
 沙雪:こんなくだらない話にMC回潰されたボクの立場は……?
それこそ、めでたくなし。ちゃんちゃん。


楽屋裏
 菫 :屈指の酷い回だったな。
 魅空:まったくです。中の人はあとでとっちめておかないと。
 菫 :なんというか、無意味なくらい現実的だな。状況の打破にはならないというあたりが。
 魅空:全ッ然、褒められる要素無いですけどね。というか、どこかから訴えられたりしませんよね?
 菫 :無いとは言い切れない。まあ、責任は全部中の人だから、それでいいさ。自業自得だ。
 魅空:そうですね。
 沙雪:もういいよ。黒歴史としてなかったことにして、来週第10回やればいいよ。
 菫 :落ち込んでたのかと思ったが、意外に前向きだな。
 沙雪:来週は、報復をこめて大暴れするからと思って前向きに考えることにした。
 菫 :そいつはなによりだ。




えー、いろいろな方面にごめんなさい。
時期的に来週だとクリスマス終わってるし、このタイミングしかないかなあと。
いや、それ以前にやるなよと言われそうですが。
一応迷ったんですよ? 私も。
しかし、ほんとに何度読んでもしょもないですね。