途中まで書いて続き忘れてた…

 考えてわかることじゃないとはいえ、気になって仕方がなかった。
 ただでさえ今日から憂鬱な決定が下されていくって言うのに…
 よくよく考えたら、私だって他人事じゃない、投票で私が選ばれる事だってあるのだし。
 確定人間になったとしても、襲撃されてしまうこともありえる。
 あー…難しいことは考えないで、なるようになるって考えたほうが気が楽かも…
 正直、こんなことは初めてで、どうしたらいいかなんてわからないし。
「大体、あんまり悩んでるとハゲそうだわ…」
 悩みすぎるとハゲるていうのは、俗説なのか真実なのか…いや、どうでもいいけど。


 ぐぅ…


 人間、大体どんな非常事態でもお腹はすくものである。
「ご飯食べにいこ…」


 ロビーに下りて、食堂の扉を見る。
 朝は、誰も入りたがらないのもあって、閉鎖状態だったのだけど…
「開いてるみたい――入っていいのかな?」
 ドアを開けて中を覗き込むと、いつもどおりレジーナがそこにいた。
「おや、パメラかい。あんたが今日のお客さん第一号だよ」
「やっぱり、誰も来たがらなかったんだ?」
「まぁね、いい迷惑だよ。あんたは平気なのかい?」
 私はちょっと考えて、回りを見渡し。
「んー…平気とはちょっと違うかもだけど、綺麗になってるから意識しないで済むかも」
 食堂は、今朝の惨劇の痕跡など残さないかのように清掃されていた。
「まぁね。あのままってわけにもいかないからねぇ、ちょっと気合入れさせてもらったよ」
 そういって、レジーナはいつもどおりカラカラと笑った。
 そのレジーナの前のカウンターに腰を下ろすと、私はとりあえず…
「軽い食事がほしいな。何かある?」
「軽食程度ならすぐにできるよ。まぁ、今日はごたついてて仕込みなんかはやってないんだけどね」
「うん、軽いので良いよ」
 どっちにしても、集会の時間が近いから、のんびりと食事というわけにはいかないだろう。
 今日は昨日よりも、重い雰囲気で会議することになるだろうし。
 これが最後の食事かもしれないしね――そんなことを考えながら黙々と食べていた。