弓手転職!

段々、何が書きたいかわからなくなってきた。
そもそも、この話の終わりってどこだろう……
ROって家庭用ゲーム機のRPGと違って、ここまでって終わりがないから、結構難しい。
まぁ、逆に言えばいつ終ってもおかしくないんだけど…
無理やり終らせたら、漫画の打ち切りみたいだよねきっと……


「暑ぅ」


 森の中だというのに、なんだかひどく蒸し暑い…
 ポリンやルナティックなんかを、叩いてはみるけど、思うように上がらない。
 体力がなく休憩を挟むから、さらに時間がかかるわけで…
 とはいえ、少しずつ強くはなってるみたいで、最初に比べて楽にはなってきた。
 例えばウィローという木のモンスターも倒せるようになったし……
 そういえば、このウィローが落とす木屑が何かの材料になるとか何とか……
 色々な種類があるみたいだけど…まぁ、いいや全部とっておこうっと。


 そういえば、今の自分の技能いくつだろう…
 そう思って確認してみる。


「えーっと、今8か…確か必要なのは9だって言ってたから…おお、あと1じゃない!」


 それに気付くと現金なもので、急にやる気が出てくる。


「よーし! あと1一気に上げるぞ〜」


 気合を入れて、初心者用マインゴーシュを握りなおすと、私は駆け出した。
 手近なポリンを倒して、りんごを拾う。
 休憩の代わりにりんごやハーブで回復した方が早いかも…
 そんな事を考えながらウィローを攻撃してみたが、やっぱりちょっと苦しいかも…
 体力回復アイテムで回復して何とか倒したけれど…うーん、まだまだだなぁ。


 …数分後


「疲れたぁ」


 結局、変に気合を入れたせいで余計に疲れたっぽい…
 回復剤も無駄遣いしたのかなくなっちゃったし。
 また、休憩の世話になるはめに……


 …さらに数分後


「やったぁ! これで必要な技能が揃った〜」


 早速、さっきの弓手アーチャーギルドに戻ってきた。


「やあ、ちゃんと必要な技能を覚えてきたようだね」
「はい!」
「それじゃあ、早速転職試験の課題を説明しよう」


 そういって試験官は木屑をいくつか取り出すと、私に説明を始める。
 私は、(多分)少し緊張した面持ちで話を聞く。


「この木屑を集めてきてもらいます。それぞれの木屑に点数をつけるからね」
「え? その木屑ってこれでいいんですか?」


 私はウィローの落とした木屑を試験官に見せる。


「おや、もう集めてきていたのかい? それじゃあ、早速採点して君の弓を作ってあげるよ」


 試験官は私の渡した木屑を一通り見た後で私のほうを向いた。


「うむ、40点満点十分な量だね。早速君の弓を作ってくるから待っていてくれよ」
「やったぁ!」


 試験官は別の部屋に行くと、しばらくしてから手に弓を持って戻ってきた。


「おめでとう、これで君も弓手アーチャーギルドの一員だ。」


 そう言って手に持っていた弓といくつかの矢を私に渡した。


「これは君が持ってきた木屑から作った弓だ、これでしっかり修練を積むんだぞ」
「はいっ! がんばります!」


 冒険の第一歩。一つ目の目標を私はようやく達成した。
 これから、どんどん修練を積んで一流の冒険者になるんだ!




不定期に続く