どうやったら転職できるの?

なんで、主人公を弓手にしてしまったんだろう…
しかも、当初考えてたのはダンサーだったと言う…ハンター志望に変えましたが……
まぁ、いいや…そもそも、どこで終わりになるかが自分でもさっぱり読めないな。


「すご…」


 森の中に…というより、森と同化した街が存在あるといった風情。
 広大な森を抜けてなお、広大に広がる街。


「って、いうか広ッ」


 しかも、森の一部のようになってるだけに見通しが非常に悪い。
 弓手アーチャーの転職って、どこですればいいんだろう。
 フェイヨンの街で転職ということはわかっていたけれど、具体的な場所なんかは全然知らない。
 歩き回って迷子になったら…とも思ったけれど、動かないと始まらないということで、歩いてみることにした。
 適当に建物を避けながら、歩いていくと、人の声が聞こえた。
 とはいえ、建物の向こうからといった感じで、もう少しかかりそうだ。
 声のするほうに、建物を避けながら歩いていく…そこで気づいたが、どうも寺院のようなものが見える。
 声に気が付いてから、結局十数分ほど歩いて、ようやく広い通りに出る。


「あ、カプラさんだ」


 カプラサービス。
 世界をまたに掛ける流通サービスで、倉庫管理や転送をしてくれる冒険者御用達の職種の人だ。
 当然、カプラのそばに人が集まりやすい。
 丁度、数人の人が談笑していた。


「――だろ〜絶対、それって変だよな!」
「ははっ、言えてる言えてる」
「あ、あの〜」
「でさ――ん?」
「ええと、私、弓手アーチャーになりたいんですけど、どこに行けばいいかわからなくて…」
「ああ、それだったら……」


 ちょっと、怖そうな感じの人だったから、声を掛けるのためらったけれど、実に丁寧に教えてくれた。
 人を見かけで判断するのは良くないと改めて思い知らされた感じ。


 教えてもらった道筋をたどっ…たつもりだったけれど、またもかなりの時間を使って、ようやく弓手村に到着。
 その中の弓手アーチャーのギルドに入った。


「それじゃあ、この申請書にサインして」
「えっと…セルフィス・ノーティス…っと」
「それでは、転職の条件を確認します…基本スキルが必要まで足りてませんね」
「ええ〜!?」
「基本スキルの修練が9ないと転職は出来ません」
「あぅ…」


 よく考えたらそれはそうだ、私は結局、ここに来るまでに敵を避けてきたわけだから…
 まぁ、さっき迷った時に街の出入り口は見つけてあるから、外で修行を積めばいいだろう。
 うぅ…でも、転職できると思っていたから、少しがっかり…




前途多難…でも、続く